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日経連労働問題研究委員会報告[経]1982.1.13

日経連労働問題研究委員会報告[経]1982.1.13

   日経連は,この日の臨時総会で,〈先進国病に陥らないために〉と題する労働問題研究委員会報告を承認した.冒頭挨拶で大槻会長は,労働組合が主張している内需拡大のための賃上げについて,〈多少は消費が増えるかもしれないが,それよりも利益圧力の方が影響が大きく,業績が悪化する〉と批判した.報告は,個別企業の賃金交渉では,支払い能力が賃上げ決定の中心的原因となるが,その場合もマクロの見地に立ち生産性基準原理を忘れてはならないとした.官公部門の賃金のあり方について,賃金のみを民間に準拠し,仕事の仕方や能率を準拠しないのはおかしいとの意見が民間企業のあいだにあると指摘するとともに,国家公務員の生涯賃金は民間より割高になっていると述べた.〔参〕《日本労働年鑑》53集.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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