大阪国際空港公害訴訟判決[政]1981.12.16
大阪国際空港公害訴訟判決[政]1981.12.16
大阪国際空港に離着陸する航空機の発する騒音等によって被害を受けた空港周辺の住民が,国に対し航空機の夜間飛行の差止めと損害賠償支払いを求めた大阪空港公害訴訟については,1975年11月27日に原告らの請求をほぼ全面的に認容した大阪高裁判決が出されていた.これに対し国が上告したが,最高裁は差止め請求を不適法として却下し,将来の損害賠償請求も却下,過去の損害賠償請求のみを認める判決を言渡した.公害訴訟最初の最高裁判決は,、公害差止めを認めなかったため,行政追随の判決として各方面から批判された.大阪空港公害訴訟は’84年3月17日大阪地裁の和解で全面的に解決した.〔参〕ジュリスト臨時増刊761号.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。