ポーランド,〈連帯〉全国大会[国]1981.9.5
ポーランド,〈連帯〉全国大会[国]1981.9.5
自主独立労組〈連帯〉は1980年8月のストライキ運動のなかで生まれ,急速に広まったが,名実ともに全国組織として確立したのは’81年9~10月のグダンスクにおける最初で最後の全国大会による.10月7日に採択された綱領は8章37項から成り,その中心をなすのは〈第6章自主管理共和国(19~32項)〉である.この主張は,憲法の枠内で〈連帯〉の要求を定式化した’80年8月の〈合意〉とは異なり,また政府案による企業の自主管理をも拒否し,新しい国家としての自主管理共和国を求めるものであった.政府・党・軍はこれに対抗して’81年12月13日,軍政を施行し,〈連帯〉を禁止した.〔参〕伊東孝之《ポーランド現代史》1988.⇒1982[国]10.8,1988[国]8.15.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。