西独連邦裁の共同決定法判断［国］１９７９．３．１

   １９７６年に成立した新共同決定法に対して，経営者団体はただちに，同法は所有権を保護している憲法に違反しているとして裁判闘争を開始した．連邦憲法裁判所は，同法そのものは合憲であるとしたうえで，それ以上の共同決定の拡大は違憲の疑いを生ぜしめるという判断を示した．この判断は，共同決定の拡大を求める労働組合の運動に水をかけるものであった．〔参〕長岡克行〈西ドイツ社会と共同決定〉（月刊百科１９７９．６～９月号）

大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』（労働旬報社、1995年）に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。