英,第4段階の政府計画[国]1978.7.20
英,第4段階の政府計画[国]1978.7.20
労働党政府は,賃金自主規制第4段階の政府計画として,白書〈インフレヘの闘いの勝利〉を発表した.その主な内容は,(1)賃金引き上げの新ガイド・ラインを第3段階の10%から5%に半減,(2)生産協定を結ぶ場合,消防士・警察官などの不利益を蒙っていた特定部門と賃上げを得ても週44.5ポンドに達しない場合などについては,例外的賃上げの許容,賃金改訂を年1回とする12カ月ルール継続,(3)違反企業に対する対政府納入契約の解除などの間接的罰則措置の維持,であった.しかし,この段階では組合の支持は失われ,賃金爆発の時期を迎えることとなった.〔参〕小島弘信〈イギリスの所得政策第4段階〉日本労働協会雑誌238号.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。