西独，合理化保護協定［国］１９７８．３．１５

   厳密な職務給を実施している西ドイツの金属産業では，’７０年代のＭＥ機器を主体にした合理化によって賃金のグレードダウンのおそれが現実のものとなった．それに対して金属産業労組シュトゥットガルト地方本部は合理化から賃金収入を守るために革新的な要求を掲げて使用者団体と交渉したが，結局，使用者団体の強硬な態度の前に，賃金制度の部分的改革に終わった．〔参〕毛塚勝利〈西ドイツにおける技術革新・合理化と労働組合〉（比較法雑誌１５巻４号）．

大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』（労働旬報社、1995年）に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。