弘前大教授夫人殺人事件再審判決[政]1977.2.15
弘前大教授夫人殺人事件再審判決[政]1977.2.15
1949年8月6日の深夜,弘前大教授夫人が殺害された事件について,那須隆が犯人として起訴され,否認したにもかかわらず,’52年5月31日第2審で有罪,上告も棄却されて確定した.ところが,公訴時効が完成した’71年に至って真犯人が名乗り出たため,再審を請求,’74年12月13日,仙台地裁は請求を棄却したが,この決定に対する異議の申立により,’76年7月13日,仙台高裁は真犯人と名乗り出た者の供述は,有罪の決定をくつがえすにたりるとして,再審開始を決定.’77年2月15日,仙台高裁は,さきの’76年決定の線に沿って,那須隆に無罪を言渡した.〔参〕佐藤友之《私の〈冤罪〉闘争記――〈弘前大学教授夫人殺し事件〉と那須隆》1982.⇒1985[政]7.9.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。