76春闘[労]1976.4.14
76春闘[労]1976.4.14
不況継続で雇用情勢が暗いなか,日経連の1ケタ・ガイドゾーン,電機の初のJC集中決戦参加等が焦点となった春闘.1~3月の大衆行動で国民要求に係わる3・17,3・30ストが不十分に終わった.4月14日,JC金属4単産に一斉回答が行われた.鉄鋼1万2000円,8.5%,電機では関西3社を除き9.5%,1万1千円前後であった.14日を中心に春闘第4波,最大のヤマ場となった19~20日からの第5波では公労協・交運スト・合化・全金等の民間も合流したが,ここでも日経連のガイドラインを打破することはできず,春闘は前年に続き2連敗に終わった.賃上げ結果は労働省調べで,1万1596円,8.8%であった.〔参〕大木正吾《三千万人の春闘論》1976.宮田義二《組合ざっくばらん》1982.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。