ロッキード事件証人喚問[政]1976.2.16
ロッキード事件証人喚問[政]1976.2.16
ロッキード疑獄に対して三木首相は真相究明まで後に引かない決意を示し,フォード大統領に親書を送って資料提供を要請した.野党も高まる国民世論を背景に証人喚問を要求し,国会による真相究明を主張した.衆院予算委員会での証人喚問には,国際興業社主の小佐野賢治,丸紅の檜山広社長・伊藤宏専務・大久保利春専務,全日空の若狭得治社長・渡辺尚次副社長らが出席したが,児玉誉士夫は病気を理由に出頭を拒否した.喚問に応じた小佐野らは,〈記憶にありません〉を連発しつつ一様にロッキード社の工作資金への関与を否定し,アメリカ上院での証言と対立する証言を行ったが,その後の調査でこれらは偽りであることが判明し,偽証罪に問われることとなった.〔参〕毎日新聞社編《日本を震撼させた200日》1976.⇒1976[社]3.4.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。