ロッキード事件[政]1976.2.4
ロッキード事件[政]1976.2.4
この日,米上院外交委員会の多国籍企業小委員会(チャーチ委員会)で,ロッキード社の旅客機トライスター売り込みのための工作資金30億円が右翼の〈フィクサー〉児玉誉士夫や輸入代理店の丸紅などに渡っていたことが明るみに出た.2月6日には,ロッキード社のコーチャン副会長も,トライスター売込みのための工作資金6億円が小佐野賢治などを通じて複数の日本〈政府高官〉に渡っていると証言した.こうして発覚したロッキード事件は,やがて,収賄罪,所得税法・外国為替および貿易管理法違反などの容疑で元首相田中角栄や元運輸相橋本登美三郎ら大物政治家が逮捕されるという大疑獄事件に発展した.〔参〕A.C.コーチャン《ロッキード売り込み作戦――東京の70日間》1976.⇒1976[政]2.16.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。