西独,SPDの85年指向長期綱領[国]1975.11.11
西独,SPDの85年指向長期綱領[国]1975.11.11
ゴーデスベルク綱領にもとづくSPDの中期構想というべきもので,1985年までの長期綱領として’75年マンハイム党大会で決定された.正式には〈’75~’85経済・政治指向枠〉と称し,民主社会主義の基本目標,現状認識,課題達成の方策,重点政策,の4領域からなっている.分量は多いが,党内諸派の思想的妥協の産物であり,また西ドイツ経済の長期的停滞,環境破壊・核兵器に対する危機意識の急激な高まりというその後の事態に十分対応しておらず,党の指針となりえなかった.この指向綱領制定とは別に,ゴーデスベルク綱領の基本理念を時代にあわせ厳密化・具体化する〈基本価値検討委員会〉も’74年以来活動を続けた.〔参〕仲井斌《西ドイツの社会民主主義》1979.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。