白鳥事件再審請求棄却[政]1975.5.21
白鳥事件再審請求棄却[政]1975.5.21
白鳥事件中央対策協議会(1962年3月16日結成)を中心とする運動は,村上国治の下獄で盛り上がり,’65年10月再審裁判闘争を開始した.2発の弾丸が偽造の証拠であることは,国内多数の協力だけでなく,中国での実験,ソ連やチェコの科学者の意見書などでいっそう明らかにされた.’69年6月18日札幌高裁再審請求棄却,’71年7月16日同異議申立棄却を経て,’75年5月20日最高裁第1小法廷は特別抗告棄却を決定し,翌21日,関係者に通知した.しかし,このいわゆる〈白鳥決定〉は〈疑わしきは被告人の利益に〉の原則が再審にも適用されるとし,閉ざされた再審の門を開く役割を果たした.〔参〕山田清三郎《白鳥事件研究》1977.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。