75春闘[労]1975.4.9
75春闘[労]1975.4.9
不況とインフレの同時進行下,雇用・合理化問題も登場するなかで,日経連のガイドライン内に抑え込まれた春闘.統一地方選をはさみ,鉄鋼等4月上~中旬決戦と,私鉄・公労協・合化等の民間の5月連休明け決戦の2つに分かれた.4月9日の鉄鋼回答は定昇込み1万8300円,14.865%と日経連15%ガイドラインをわずかに下回った.4月下旬,民間の多くも,それ以下に終わった.5月7~9日にわたる交運・公労協の大規模なストをもってしてもガイドラインを破ることはできなかった.国民的諸要求の取り組みも,院内外の足並みの乱れから不十分に終わった.賃上げ結果は労働省調べで,民間1万5279円,13.1%であった.〔参〕高木郁郎《春闘論》1976.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。