国労大分地本事件判決[政]1974.9.30
国労大分地本事件判決[政]1974.9.30
1964年9月の大会で国労反対派が多数を占めた大分地本では,10月14日,民社党支持・同盟加入を掲げて地本組織の3分の2にあたる2600人が集団離脱し,新国鉄大分地方労働組合を結成したが,この新組合が組合財産の分割返還を求めて,国労大分地本および4つの預金管理銀行を相手として組合預金等の払戻請求を起こした事件の判決.最高裁第一小法廷は,国労大分地本の組織的同一性を認めたうえで,新組合は単なる集団脱退にすぎず財産の分割請求権は発生しないとして,原審福岡高裁(’68.8.10)の判断を維持した.〔参〕労働法律旬報872号.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。