足尾鉱毒補償問題［文］１９７４．５．１０

   足尾鉱毒事件の被害者・群馬県太田市毛里田地区鉱毒根絶期成同盟会と加害者・古河鉱業は，５月１０日に提示された公害等調整委員会の調停案を１９７４年５月１１日，受諾した．調停の内容は，古河鉱業は，（１）同盟側に補償金１５億５千万円を支払う，（２）足尾事業所の全施設から重金属などを渡良瀬川に流入させないように努める，（３）今後公害防止のため群馬県，太田市と公害防止協定を結ぶ，などである．〔参）公害等調整委員会《公害紛争処理制度１０年の歩み》１９８０．

大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』（労働旬報社、1995年）に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。