入浜権運動[社]1973.8.5
入浜権運動[社]1973.8.5
〈海辺はみんなのものだ〉とする考え方から山林や原野の〈入会権〉と同じように,海浜に対する〈入浜権〉を環境権の1つとして新しい権利概念を確立しようとする運動.’73年8月5日には運動母体として〈公害を告発する高砂市民の会〉が発足し,’77年3月に海浜保全基本法案制定が決議されてから,自然保護団体や法律家を中心に全国に拡大した.この〈入浜権〉に対する初の司法判断が焦点とされた’78年5月29日の松山地裁の沖浦漁港建設差止要求訴訟では,住民の訴えが却下された.〔参〕本間義人《入浜権の思想と行動――海はみんなのもの,渚をかえせ!》1977.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。