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辰野事件判決[政]1972.12.1

辰野事件判決[政]1972.12.1

   東京高裁は一審判決を破棄し,全員を無罪とした.検察官は上告せず,無罪判決が確定した.一審長野地裁飯田支部は1960年8月18日,検察官主張をほぼ全面的に認め,13人全員を有罪とし,10人に懲役7年から3年の実刑,3人に執行猶予を言渡していた.二審では物証の科学的検討と自白調書の徹底的分析によって,事件自体作られたものであることが次々と明らかにされた.事件当日の新聞写真と検証調書の写真が違って,後者は被害を大きく見せようと作為されており,警官以外目撃者がなく,その警官証言も動揺し,判決は警察による捏造を示唆した.〔参〕田中二郎ほか編《戦後政治裁判史録・2》1980.⇒1952[政]4.30.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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