田中・ニクソン会談(ハワイ会談)[政]1972.8.31
田中・ニクソン会談(ハワイ会談)[政]1972.8.31
田中首相は,日米協調体制の確認と日中正常化への米側の理解を求めるため,8月31日,9月1日の両日,ハワイでニクソン米大統領と会談した.会談では,(1)中国政策で日米は緊密な連絡をとりあいつつ〈別個〉の道をとること,(2)貿易収支の不均衡を正すため日本側は具体的な政策をとることなどが合意され,9月1日,〈日米共同声明〉が発表された.この会談は,米大統領がわざわざハワイまで出向いてくるなど日米新時代を画するものとなったが,同時に席上,ロッキード社のトライスター購入の依頼がなされたことが後に明らかとなり,ロッキード事件の契機ともなった.〔参〕〈田中・ニクソン会談とその意義〉《世界週報》1972年9月19日号.⇒1976[政]2.4.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。