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安中カドミウム公害提訴[社]1972.4.1

安中カドミウム公害提訴[社]1972.4.1

   東邦亜鉛安中製錬所の排煙排水に含まれる重金属等により空気や土壌が汚染され,農作物や養蚕に被害を蒙った群馬県安中市の農民108人が,この日東邦亜鉛を被告として損害賠償請求訴訟を前橋地裁に提起した.1982年3月30日に言渡された判決は,被告の故意責任が認められるという画期的なものとなったが,損害額は請求の5%(約15億円余の請求に対して7993万円)しか認められなかった.原告側が控訴して東京高裁で審理中の’85年5月に和解勧告が出され,原告・被告ともこれを受け入れて7月12日から和解交渉が開始され,’86年9月に決着した.〔参〕判例時報1034号.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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