円切り上げ[経]1971.12.19
円切り上げ[経]1971.12.19
1971年12月17日のスミソニアン合意により,12月20日に円は16.88%切り上げられ,1ドル=308円となった.円切り上げは不況をもたらすとの危機感から総需要刺激策がとられたが,インフレを加速する一方,輸出は減少しなかった.そこで,円再切り上げ回避のため〈調整インフレ政策〉がとられたが,悪性インフレを激化させ,’73年2月には,スミソニアン体制は崩壊,変動相場制に移行し事実上円再切り上げとなった.〔参〕建元正弘・内田光穂《円切り上げ》1971.⇒1986[経]1.24.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。