イタイイタイ病第1次訴訟地裁判決[政]1971.6.30
イタイイタイ病第1次訴訟地裁判決[政]1971.6.30
4大公害訴訟最初の判決.富山地裁は,被告三井金属鉱業神岡鉱業所が神通川に流し続けたカドミウムによってイタイイタイ病が発生したとして被告の損害賠償責任を認め,原告31人に5700万円の慰謝料支払いを命令した.これに対し被告は即日控訴したが,1972年8月9日の名古屋高裁金沢支部判決は,第一審判決をさらに前進させ,公害訴訟における疫学の地位をより確実なものにし,損害論においては一括請求方式を認めた.被告は上告を断念,判決は確定した.〔参〕イタイイタイ病弁護団《イタイイタイ病裁判》1971.⇒1972[政]8.9.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。