70春闘[労]1970.4.17
70春闘[労]1970.4.17
70年安保の年であったが,もっぱら賃金闘争に終始した春闘.総評の対政府向け政治的・経済的な諸要求=15大要求は,後の国民春闘の萌芽を形成した.同盟も’60年代末には事実上,春に賃金闘争を集中し,春闘参加規模はいっそう大きくなった.4月10日,15~17日と春闘第1,第2のうねりをつくったあと,18日,鉄鋼回答(定昇込み7400円)が出された.1万円以上回答が続出しているなかで,その低さが目立った.22~23日の春闘第3波では多くの民間単産がストに入った.4月下旬,私鉄も含め,さらに第4のうねりが形成された.妥結結果は労働省調べで,民間9166円,18.5%となった.〔参〕高木郁朗《春闘論》1976.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。