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新経済社会発展計画[経]1970.4.9

新経済社会発展計画[経]1970.4.9

   1960年代後半の日本経済の高成長,国際収支の黒字基調への転換を背景として,新経済社会発展計画(’70~’75年度計画)が策定された.この計画は,重点課題として〈国際的視野にたつ経済の効率化〉・〈物価の安定〉・〈社会開発の推進〉・〈適正な経済成長の維持と発展基盤の培養〉の4つを掲げたが,その狙いは,政府の対外経済協力の強化と企業の対外進出の促進,輸入抑制策から輸入増大策への政策転換であった.この計画には〈賃金数値(1人あたり雇用者所得)〉の予想値が付されており,賃金抑制と〈所得政策〉導入の意図が示されていたことも注目される.〔参〕エコノミスト1970年4月21日号.⇒1967[経]2.27,1973[経]2.8.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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