69春闘[労]1969.4.17
69春闘[労]1969.4.17
70年安保,沖縄返還闘争を前に,政治闘争と1万円以上の大幅賃上げを中心とした経済闘争の結合をめざして取り組まれた春闘.4月上旬,全金・マスコミ共闘等を中心に高額ムードが形成され,14日の鉄鋼回答(定昇別4000円)も前年を800円上回った.15~17日は69春闘最大のヤマ場となった.とくに17日,交運・公労協・公務員共闘,それに民間48単産が実力行使に参加し,春闘史上,1日としては最大規模のものとなった.ストのうねりは18日,19日,30日と続いた.電機は最低賃上げ目標を7000円に設定した.私鉄も27日,6700円で解決した.妥結結果は労働省調べで,民間6865円,15.8%とさらに前年を上回った.〔参〕小島健司《春闘の歴史》1975.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。