新全総(新全国総合開発計画)[経]1968.10.28
新全総(新全国総合開発計画)[経]1968.10.28
この計画は,重化学工業の大規模化を軸とする1960年代後半の好景気の時期に策定されたもので,国土総合開発審議会が’69年4月30日に答申し,5月30日に閣議決定された.その中心的な構想は,〈大規模開発プロジェクト〉の実施による大都市への中枢管理機能の集積,大都市と各地域をむすぶ物流ネットワークの形成,西瀬戸内・苫小牧東・むつ小川原・秋田・志布志などを候補地とする超大型工業基地の建設にあった.新全総は,太平洋臨海部への重化学工業地帯の形成という旧全総(’62年10月)の基本的課題の達成をふまえて,日本列島規模の効率的な国土利用と地域的分業の徹底によって,重化学工業の立地問題の解決をはかろうとするものであった.〔参〕エコノミスト編集部編《証言・高度成長期の日本・上》1984.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。