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仏,5月危機[国]1968.5.3

仏,5月危機[国]1968.5.3

   10年間にわたるドゴール政権への反発を強めていた労働組合は,CGTとCFDTの統一行動を発展させ,(1)社会保障に関する政令の撤廃,(2)法定最低賃金の引き上げ,(3)労働時間短縮,(4)退職年金受給年齢引き下げ,(5)雇用保障の強化,(6)企業内の組合運動の法的保障などを目標にかかげ,さらにドゴール政権打倒を打ち出した.運動の進め方としては,多くの企業・職場に統一行動委員会を組織し,既成組織の枠を越えた行動を展開した.5月14日以降,工場占拠を伴うストライキが拡大し,ゼネストに発展した.経済的要求を前面に出すCGTと学生運動に呼応する極左グループの対立がみられたが,政府は5月25~27日に労働組合・経営者団体と協議し,グルネル協定を結んで収拾の段階に入った.〔参〕中林賢二郎ほか編訳《ドゴール体制下の労働運動と5月ゼネスト》1969.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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