沖縄・小笠原全面返還要求中央集会流会［社］１９６７．１１．９

   佐藤首相の訪米を３日後にひかえた１１月９日，従来，本土における沖縄返還運動を２分してきた沖縄連（社会党など２５団体）と沖実委（共産党など５３団体）に，現地の沖縄県祖国復帰協議会を加えた３団体が共催して初の統一中央集会が開かれることになっていた．しかし，当日，演壇近くにすわり込んでいた三派・革マル両全学連への対処をめぐって，排除を要求する沖実委側と集会開会を主張する沖縄連側の話し合いがまとまらず，結局，復帰協代表のあいさつを行っただけで散会，集会は事実上流会し，本土における返還運動の共闘が未成立のまま’６８年を迎えることになった．〔参〕《日本労働年鑑》３９集．

大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』（労働旬報社、1995年）に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。