福島交通争議[労]1967.10.12
福島交通争議[労]1967.10.12
1967年6月から12月まで,福島交通の織田〈ワンマン〉社長による労働協約の一方的破棄,労組委員長以下幹部活動家37人の解雇などの組織破壊攻撃に対し,産業別共闘や地域共闘,県民の支持,柔軟な戦術で組合側が勝利した争議.会社は経費削減を理由に,〈全面運休,会社解散,全員解雇〉のロックアウトを宣言.組合側は,県民の足を奪う暴挙だとし,当初〈自主運行〉(生産管理)を決定,10月12日にはスト権を確立する一方,地裁からも〈代表取締役の違法行為等差し止め仮処分命令〉を得て有利に展開したが,生産管理は警察・行政などの介入の危険もあり県知事の要請による運行に変更した.その後,会社は提案を撤回し,12月22日,織田社長退陣で話し合いがつき争議は組合が勝利し,終結した.〔参〕総評弁護団《戦後労働争議と権利闘争》1977.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。