第1次羽田事件[社]1967.10.8
第1次羽田事件[社]1967.10.8
佐藤首相は,10月8日,派兵国以外の首相としては初の南ベトナム訪問を含む第2次東南アジア・大洋州歴訪に出発した.この外遊を実力で阻止しようと,反日共系全学連各派は全国から2500人を動員,羽田空港への突入をはかったが,警察は空港に通ずる穴守橋,稲荷橋,弁天橋に装甲車を並べ,放水で対応した.約3時間におよぶ激突のさなかに京大生山崎博昭が死亡,双方に多数の負傷者がでるなど,安保闘争以来の大規模な流血デモとなった.反日共系全学連各派は,これ以降,街頭実力闘争路線に傾斜,11月12日の首相訪米阻止の第2次羽田事件へとひきつがれていった.〔参〕三一書房編集部編《資料戦後学生運動・第7巻》1970.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。