新潟水俣病提訴［社］１９６７．６．１２

   新潟県阿賀野川流域に発生した新潟水俣病の患者と遺族３家族１３人が，阿賀野川にメチル水銀化合物を含む廃液を排出し続けた昭和電工を被告として，新潟地裁に損害賠償を求める訴訟を提起した．これは４大公害訴訟初の提訴となった．新潟水俣病発生の因果関係について，被告側は，農薬原因説などをもち出して全面的に争ったが，原告側の立証によって，’７１年９月の判決で勝訴した．〔参〕《公害裁判》法律時報４３巻９号．⇒１９６５［文］６．１２，１９７１［政］９．２９．

大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』（労働旬報社、1995年）に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。