大型設備投資計画[経]1966.11.-
大型設備投資計画[経]1966.11.-
不況からの回復にともない,八幡製鉄の君津製鉄所,住友金属の鹿島製鉄所など,大型投資計画が打ち出され,実行に移された.これらは,資本・貿易の自由化など開放体制への対応としてオートメ化を基礎とする設備の巨大化でコスト低下をめざすもので,これ以降’70年代初頭まで,高度成長の第2期を特徴づけることになる.代表例として,鉄鋼では2000立方メートル台の高炉から3000立方メートル,4000立方メートル台の高炉へ,造船では50万tドック,100万tドック,石油化学では,エチレン20万tから30万t,40万tプラントヘなど.こうして促進された重化学工業化は,石油危機以降過剰設備となった.〔参〕有沢広巳監修《昭和経済史・下》1980.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。