原水禁大会から１５ヵ国代表脱退［社］１９６６．７．３０

   原水協主催の第１２回世界大会国際予備会議は，７月３０日に開催され，外務省の入国拒否で中国代表団は不参加だったが，冒頭に日本共産党の自主独立路線を批判する周恩来中国首相のメッセージが発表された．８月１日には，原水協が世界民青連代表１人の参加を認めたことに中国共産党支持派の外国代表が反発して紛糾，８月３日，オーストラリア，イギリス，セイロンなど１５ヵ国の海外代表が脱退声明を発表した．原水禁大会での紛糾は，この年秋の日中友好協会など一連の大衆組織の分裂と日中両国共産党間の公然論争開始の引き金となった．〔参〕日本平和委員会編《平和運動２０年運動史》１９６９．

大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』（労働旬報社、1995年）に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。