釜ヶ崎・山谷暴動[文]1966.5.28,8.27
釜ヶ崎・山谷暴動[文]1966.5.28,8.27
5月28日夜,大阪・釜ヶ崎の火事で消防車が出遅れたことから労務者3千人が投石したり,警官のピストルを奪うなどの騒ぎが起きた.この騒ぎは5月30日まで続き,38人が逮捕され,120人が負傷した.6月15日,大阪府等は同地区を〈あいりん地区〉と改称するなど,民生面の改善を図った.8月27日には東京・山谷でも,労務者がライトバンにはねられたことから2千人が浅草山谷マンモス交番前で騒ぎだし,機動隊1千人が出動,騒ぎは5日間続いた.この背景には’65年11月に開設された都立城北福祉センター等の行政への不満があった.この時期,全国には約850地区10万世帯のスラム街があった.〔参〕梶大介《山谷戦後史を生きて・上》1977.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。