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サリドマイド提訴[社]1965.11.13

サリドマイド提訴[社]1965.11.13

   この日,サリドマイド被害者28家族83人が,東京地裁に大日本製薬など製造販売した2つの製薬会社と国を相手どり,総額6億3199万円余の損害賠償請求訴訟を提起した.サリドマイドは,鎮静・催眠剤として製造販売された薬品で,胎児に対する強力な催奇形作用があるため,これを服用した妊娠中の母親から,四肢・耳などの先天性奇形児が数多く出生した.被害者数は約1200人と推定.これだけ多数の父母が団結して提訴したのは東京地裁の例が初めてで,全国8地裁係属の訴訟のモデルケースとして審理された.主な争点は,サリドマイドと奇形との因果関係および不法行為責任であった.〔参〕全国サリドマイド訴訟統一原告団編《サリドマイド裁判》1976.⇒1974[文]10.13.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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