教科書検定訴訟を支援する全国連絡会[社]1965.10.10
教科書検定訴訟を支援する全国連絡会[社]1965.10.10
家永教授により教科書訴訟が提起されると,教育行政の中央集権化や教科書の国家統制強化を憂えていた人たちが強い関心を抱き,阿部知二・遠山茂樹・宗像誠也らにより本連絡会が結成された.この日開催の創立総会で発表された〈訴え〉は,家永訴訟について〈言論・表現・学問・思想の自由を守り,民主主義教育をうちたてるうえで,きわめて意義深い〉とし,この訴訟が長期にわたることを予測して国民各層に訴え強力な支援体制をつくろうとしたのである.全国連絡会の傘下に,たとえば東京都連,さらにそのなかに,杉並地区連がつくられるというように,草の根の支援体制が重視されている.〔参〕教科書訴訟を支援する全国連編《家永教科書裁判10年史》1977.⇒1965[文]6.12,1967[文]6.23.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。