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家永教科書裁判第1次訴訟[文]1965.6.12

家永教科書裁判第1次訴訟[文]1965.6.12

   教科書検定は,1950年代後半からきびしくなり,家永三郎(当時東京教育大学教授)が,’60年の高校学習指導要領改訂にともない,社会科教科書《新日本史》を改訂し,出版社から検定申請したところ,’63年に不合格処分,’64年に条件付合格処分を受けた.家永教授は両処分を違憲・違法であるとして,国を相手どり,6月12日,損害賠償請求訴訟を提起した.従来の教育裁判は教師が被告であったが,本訴訟では逆に国が被告席にすえられた.裁判の進行過程で,歴史学・法学・教育学などの交流が進み,’80年には日本教育法学会が設立されるなど,学問研究をも刺激した重要な意義をもつ訴訟である.〔参〕家永三郎《教科書裁判》1981.⇒1965[社]10.10.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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