総同盟賃金綱領[労]1963.10.23
総同盟賃金綱領[労]1963.10.23
総同盟は,1963年10月の第18回全国大会において初の賃金綱領として〈総同盟賃金綱領――長期賃金確立のために〉を決定した.’60年10月の第15回全国大会において賃金綱領作成が提起された後,総合調査委員会,綱領検討委員会,全国賃金討論集会等の検討を経て作成されたもの.綱領の特徴は労働者の生活向上を実現するために賃金の長期的な到達目標を設定したことにある.長期賃金目標として’70年までに年平均8.5%の賃上げを実現し,賃金水準を’60年の2.3倍・4万5千円(’60年価格)に引き上げるとされた.また,賃金水準を高めるために,組織拡大による団体交渉力強化と労働生産性の向上による経済の安定的成長を強調した.〔参〕《総同盟50年史》3巻,1967.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。