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出稼ぎ[文]1963.2.上

出稼ぎ[文]1963.2.上

   居住地を一時的に離れて他の地域に出向き,そこで一定期間就労し再び居住地に帰る就労形態.高度成長期の’60年代に農家の世帯主や跡取りの出稼ぎが増加し,〈農村や家庭の崩壊〉など社会問題となった.出稼ぎ労働力の供給地域は東北地方が中心で,就労先は太平洋ベルト地帯,とりわけ京浜工業地帯の高速道路やビルの建設など建設業が多く,これに製造業が続いた.’70年代初めの出稼ぎ最盛期には東北地方の農家の2割強が出稼ぎ農家であった.〔参〕美土路達雄《出稼ぎ――農村はどこへ行く》1965.大川健嗣《出稼ぎの経済学》1974.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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