法政大学大原社会問題研究所 オイサー・オルグ  OISR.ORG 総合案内

文字の大きさ

  • 標準
  • 拡大

背景色を変える

  • 白
  • 黒
  • 青

ホーム   >    研究活動・刊行物    >   デジタルライブラリー   >    『社会・労働運動大年表』解説編    >   恵庭事件[政]1962.12.11

恵庭事件[政]1962.12.11

恵庭事件[政]1962.12.11

   酪農家野崎健美・美晴兄弟は,札幌市郊外恵庭町の島松演習場で事前連絡もなく砲撃が開始され,抗議も無視されたので,自衛隊の連絡用電話線数ヵ所を切断した.米空軍戦闘爆撃機や航空自衛隊ジェット機の射撃訓練による酪農被害など,数年来野崎一家は抗議や訴えを重ねていた.北部方面総監は刑法の器物損壊罪で告訴したが,1963年3月7日札幌地検は自衛隊法121条違反で兄弟を起訴した.平和憲法裁判として正面から自衛隊の存在と自衛隊法の違憲性が争われたが,’67年3月29日札幌地裁は憲法判断を回避したまま兄弟に無罪を言渡し,検察官控訴もなかった.〔参〕〈恵庭裁判――憲法第九条と自衛隊〉(《法律時報臨時増刊》1967).




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

ページトップへ