全国総合開発計画[経]1962.10.5
全国総合開発計画[経]1962.10.5
池田内閣は,〈国民所得倍増計画〉との関連で国土計画と地域開発の政策を具体化することになり,最初の全国総合開発計画を閣議決定するにいたった(一全総).地域間格差是正と工業基盤の拡充が主目標とされた.全国が過密地域,整備地域,開発地域に3分類され,整備・開発両地域に対する大規模工業開発や大規模地方開発都市化の方針が示された.国土開発計画は,戦後直後から,内務省による〈復興国土計画要綱〉(1946年9月)であるとか,経済安定本部による〈国土総合開発法〉(’50年5月)として取り組まれていたが,それまでの特定地域の開発促進方針と異なり,高度成長段階に対応して全国的な総合開発計画を企図した点にこの〈一全総〉の特徴がある.〔参〕正村公宏《戦後史・下》1985.⇒1968[経]10.28.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。