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国鉄三河島事故[文]1962.5.3

国鉄三河島事故[文]1962.5.3

   常磐線三河島駅構内で下り貨物列車が信号誤認で行きどまり線に突入・脱線し,次いで取手行下り電車が事故車に衝突・脱線,この脱線車から降車した多数の乗客が線路上を歩行中,上り電車が脱線電車に接触・脱線大破するという三重事故を起こし,死亡160人の大惨事を引きおこした.この事故の基底には国鉄の過密ダイヤと安全投資の不足があったが,事故を起こした運転士は起訴され有罪判決をうけた.国鉄当局は5月23日に国労・動労・職能連・総連合との問で〈事故防止委員会〉を発足させ,安全対策を協議し,その結果,120億円の資金で車内警報装置,信号保安設備の改良などが実施された.〔参〕《国鉄労働組合20年史》1967.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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