石炭鉱業臨時措置法改正[経]1961.10.31
石炭鉱業臨時措置法改正[経]1961.10.31
石油を含む貿易自由化の繰り上げ実施(1962年10月)という新たな事態に対応した法改正.政府は’59年の石炭鉱業審議会答申(有沢答申)以来,’63年度を目標に炭価1200円引き下げ,11万人合理化のスクラップ・アンド・ビルド政策を遂行してきた.しかし,石油自由化の繰り上げ実施にともない,さらに合理化を早めるため石炭鉱業臨時措置法を改正し〈炭鉱整備保証基金〉を新設した.基金の概要は,石炭業者が必要とする事業整備資金(閉山資金)に対し合理化事業団に債務保証の業務をおこなわせるものである.資金の用途は主に離職する労働者への賃金支払,閉山炭鉱の鉱害賠償などである.〔参〕《石炭年鑑・1962》.《資料労働運動史・昭和36年》.⇒1961[経]12.21.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。