学テ反対闘争[労]1961.10.26
学テ反対闘争[労]1961.10.26
この日,文部省による中学2・3年生全員を対象とする〈全国一斉学力調査〉(学テ)が実施された.日教組はこの〈調査〉が教育内容の国家統制・改悪教育課程の押しつけの手段であるとして,父母・国民とともに広範な反対運動を展開するため機関諸会議で論議を重ね,校長・教委との交渉・説得活動を強めていた.当日は平常授業を行う方針でたたかわれた.全国闘争の中核となった岩手では9割以上,北海道,高知では6割以上がテスト中止,青森,東京,京都,石川,山口,滋賀,大分等の各県でも中止校が続出した.学テ反対闘争は愛援・香川などの学テ弊害調査もふくめてきめ細かに展開され,文部省は’65年度から抽出調査とした.〔参〕青木・兼子編《資料日本の教育と学テ裁判》1977.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。