近代化論[文]1961.8.-
近代化論[文]1961.8.-
スターリン批判以降,マルクス主義の社会構成体論的発展図式への批判が活発となった.ケネディ=ライシャワー路線とかロストウ理論などと呼ばれたが,M.ウェーバーのエートス論や合理性概念をふまえた工業社会への離陸エネルギーを解明する近代化論は,ひとつの有力な批判理論となった.近代化論は,都市化現象,価値意識の多元化現象を分析するなど,社会体制論を超えて現代社会の構造を解明する理論枠組として一定の有効性を示した.〔参〕辻村明編《社会学講座13,現代社会論》1972.M.B.ジャンセン編《日本における近代化の問題》1968.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。