ハガチー事件[政]1960.6.10
ハガチー事件[政]1960.6.10
新安保条約の国会承認に合わせてアイゼンハワー大統領が来日することになり,その打ち合わせで大統領新聞係秘書ハガチーが羽田空港に着いた.ハガチーの車はデモ隊の抗議で立往生し,辛うじてヘリコプターで脱出した.ハガチー包囲の行動は国民会議の行動計画によるものではなく自然発生的であったと説明されている.マスコミは安保反対運動の行き過ぎと批判した.このハガチー事件のあと〈6・15〉となり,岸内閣はアイゼンハワー大統領の訪日延期の要請を閣議決定した.その理由は,米大統領警備の問題と,〈宮中筋からの不安〉が伝えられたためであった.〔参〕後藤基夫ほか《戦後保守政治の軌跡》1982.日高六郎編《1960年5月19日》1960.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。