60春闘[労]1960.4.15
60春闘[労]1960.4.15
高度成長の本格化の下,大幅賃上げ,全国一律8千円最賃制確立要求を主にし,安保・三池闘争の一環として長期強靱闘争が意図された春闘.3月19日の安保改定阻止第13次統一行動・春闘第2波に続き,4月1日の安保阻止第14次・4月5日の春闘第3波では民間のストが相ついだ.4月15日の安保阻止第15次統一行動には,私鉄,全金,全農林など18単産253組合,5万人がストなど実力行使を行った.だが安保闘争との連動・発展を恐れた経営者側は春闘の早期決着を望み,相対的に高額の回答を用意した.そして4月中~下旬,平穏かつ早期に終結した.民間の妥結水準は,労働省調べで1792円,8.7%という高水準となった.〔参〕上妻美章《春闘》1976.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。