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三池争議藤林斡旋案[政]1960.4.6

三池争議藤林斡旋案[政]1960.4.6

   炭労から斡旋を申請された中労委(藤林敬三会長)は,三池争議に関して2度目の斡旋案を提示した.斡旋案の内容は事実上指名解雇を認めるものであった.会社側は即日受諾の旨回答,組合側は炭労25回大会(4月9~17日)の討議にふした.当初炭労執行部は三鉱連の要請をうけ大会中斡旋案受諾にかたむいたが,’60年3月29日,組合員久保清が暴力団に刺殺されるという事件を契機に,怒りとともに高揚した運動の力を背景に大会で激論がかわされ,いく度かの大会中断後最終的に斡旋案拒否が決定された.大会最終日,三池現地指導委員会の設置がきまり,以降総評,炭労が争議指導の前面にたち,カンパ,大動員を展開することになる.〔参〕《資料労働運動史・昭和35年》.福岡県労働部労政課《三池の企反闘争》1960.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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