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民主社会党結成[政]1960.1.24

民主社会党結成[政]1960.1.24

   日本社会党は2つの政治勢力,左翼社民勢力と右翼社民勢力によって構成され,この2勢力は講和問題などで分裂の経験をもっていた.3度目の分裂が民社党の結党であり,この分裂で,2勢力の再統合はほとんど,不可能となった.民社党の結党は,1960年安保闘争前夜における社会党左派による西尾末広グループ追い出しの経過をたどった.西尾グループは,中間派を社会党の内部に残したまま,党を飛び出し,新党を西尾新党の形で結党せざるをえなかった.西尾のその決断の背後にあったのは,民社党に2大政党制下の健全野党としての役割を期待する社会風潮であった.ジャーナリズムの一部が,左派が主導権を掌握した社会党ではなく,民主社会主義に導かれた健全野党に2大政党制の実現を期待した動きも,民社党結成の一要因となった.〔参〕楳本捨三著《民社党15年史》1972.高橋彦博《民社党論》1972.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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