安保条約改定阻止国民会議幹事団体会議[社]1959.8.21
安保条約改定阻止国民会議幹事団体会議[社]1959.8.21
8月11,16,19~21日と続いた幹事会で社共の対立が表面化した.1つは,社会党が共産党と共闘せずの党是に則り,国民会議を短期間の共闘組織とみて共産党オブザーバーの現状を当然とするのに対し,共産党は初めての社共共闘の実現と高く評価する立場から,幹事団体化を要求したことである.また,社会党の支持する〈国民会議の当面の運動方針〉が国会解散・総選挙による岸内閣打倒を安保改定阻止の戦術としたことについて,共産党はアメリカ帝国主義との闘争の欠如,議会活動への大衆闘争の従属等々を理由に反対した.社共の論争は両党の機関紙上でもおこなわれたが,9月5日の運動方針に統一解釈をつけることで打ち切られた.〔参〕《資料労働運動史・昭和34年》.水口宏三《安保闘争史》1968.⇒1959[社]11.27.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。