主婦と生活社争議[労]1959.2.15
主婦と生活社争議[労]1959.2.15
有名出版社の争議であり,繁華街に面した社屋をめぐる労使の攻防と官権の介入や,執筆拒否・不買運動の展開などがあって全国的に注目された.1958年から’59年にかけて東京でかつてない争議の多発現象がみられた.多くは中小企業におけるものであった.原因は組合結成,労働条件の改善,首切り反対などであったが,不況時に対応した総評の中小企業対策オルグの配置も,争議多発の背景となっていた.主婦と生活社争議のほか,メトロ交通争議,田原製作所争議などにおいては,労働者側の職場・工場占拠に対して使用者側の仮処分命令を使った排除・出荷,暴力団の襲撃による死傷者の発生と争議の長期化などが特徴的である.〔参〕東京地評編《戦後東京労働運動史》1980.⇒1959[労]4.1.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。